回答
中止という判断について
生徒の皆さんに様々な受け止め方をされていることは、説明不足だと言われればそうかもしれません。 もちろん、生徒の気持ちを十分に受け止め、何が生徒のために一番良いのか、と同時に生徒の安全を確保するためにはどうすればいいのかを、15日の夜、3時間以上の時間をかけ、職員会議で検討しました。当然、これまでの生徒の頑張りと楽しみと学校祭の重さを考えれば、苦渋の決断でした。それでも、翌日も高温多湿の予報が出ている中、15日に搬送されなかった生徒も、準備期間からの高温の中での疲労が蓄積しており、熱中症の発生の可能性はさらに高まっていると予想されました。また一般公開ということで、校舎内が混雑することで更に熱中症の危険も増します。外部からのお客様方の安全も考えると実施はできないという断腸の思いの結論に至りました。
16日はまず中止であり、その後、何らかの形で生徒の発表や交流の機会を持ちたいと検討はしましたが、15日の夜はすでに21時をまわっており、16日を臨時休業にして生徒たちを休養させることを連絡するためには限界の時間でした。職員会議で結論が出ていない善後策について、その時点で明言することはできませんでした。16日にもう一度、気象条件をにらみ、善後策について検討することで職員会議を終えました。各家庭に緊急連絡網で中止と16日の臨時休業の連絡を回し、HPにも文書を掲載しました。「中止」と伝えたのは、15日の夜の時点では、次の週も高温多湿の予報がでており、3日間の休養を取ったとしても状況は変わらないのではないかと考え、さらに、これだけの救急搬送者が出る事態となり、この暑さの中で実施して、これ以上の搬送者がでないという有効な対策がとれるのか、結論がでなかったためです。16日も朝から夕方までの長い議論の中で、やはり、生徒たちが一生懸命に準備したものをそのまま片付けるのは忍びないというのが、教職員の一致した気持ちでした。ご家庭にも生徒たちの一層の健康管理をお願いし、学校では、一つ一つ安全対策を検討し、その対策を確実に実行することで生徒たちの安全を確保した上で、19日の縮小実施の決断をいたしました。16日にはHPにお詫びを掲載し、夕方には19日の実施をHPに掲載し、各家庭に緊急連絡網で連絡をしました。19日に実施するということは、学校として、熱中症対策に万全を期したとしても、かなり勇気のいる決断でした。消防センターからは「もし、救急搬送が必要な生徒が出た場合は、遠慮せずに通報してください。我々は何とも思っていませんから」との連絡もいただきました。
19日の朝に、全校生徒の前で直接、校長が事情を説明し、16日に一般公開を実施できなかったことは申し訳ありませんでしたと伝えています。
19日に発表と交流の場を持てたことで、生徒たちは達成感を感じ、今は次の高校生活の一歩を踏み出しております。
皆様へ
以上が、函館災害情報の質問に対して学校より回答頂いた内容です。
今回は、学校側より詳細な状況説明等もあり、誠実な対応をしていただきました。
メールでの回答内容から、熱中症対策はされていたと判断致しましたが、対策不足もあり学校は後日、熱中症対策を強化しています。
学校は説明不足があった事や、生徒の皆さんとの間に認識の違い(体育館での水分補給等)があった事を認めております。
今後は、同じような事が起こらぬよう、対策して頂ける事と思います。
今年も、熱中症による死亡者が相次いで発生しています。熱中症は建物の中にいても発症します。
熱中症による症状
・めまいや顔のほてり ・筋肉痛や筋肉のけいれん ・体のだるさや吐き気 ・過剰な発汗
・体温が高い、皮膚が赤く乾いている ・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
・水分補給ができない
熱中症の症状が現れたら
・涼しい場所へ移動しましょう
・衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げましょう。
・塩分や水分を補給しましょう。
・すぐに医療機関に相談、または救急車を呼びましょう。
今回のブログの内容につきましてのお問い合わせやご意見は、函館災害情報までご連絡いただければ確認させて頂きます。
暑い日が続いております。学生の方は夏休みがスタートし外出する機会も多くなると思いますので、引き続き熱中症には十分注意して下さい。